2014年3月議会報告
一般会計、総額36億円全会一致で採決
主な事業と予算
①公共施設の耐震化、長寿命化事業 2億1,987万円
横山小改修工事、鶴岡市消防署三川分署改築工事、町民体育館の耐震、農村環境改善センター(公民館)長寿化補強改築設計、役場庁舎耐震設計
②子育て支援医療費給付事業 2,524万円
小中学生は月4回までの通院と、扶養者に課税されている場合の入院は一部負担が必要でした。4月1日より保険が適用される入院、通院とも自己負担は全額無料に
③水田畑地化基礎整備事業 1,813万円
排水対策を支援。水田の畑地化利用を促進し畑作、園芸作物の安全的生産品質向上など
④小売店業者振興支援事業 525万円
出羽商工会三川支所のプレミアム付き商品券発行支援
⑤町合併記念事業 338万円
町合併60周年を迎える記念式典、記念誌発行など
質疑要旨
田中 県の助成金活用で福祉灯油の実現を。2月3日知事が緊急対策として「生活困窮者世帯への灯油購入費助成事業」を表明し、各市町村によびかけている。
3月6日時点では、県内35市町村のうち実施が12市町村、検討中は14市町村あり、庄内では遊佐町が2年連続で実施、庄内町でも実施する。補助対象期間は3月31日までであり、物価高で生活困難な高齢者世帯へ県の助成金を(三川町でも)活用すべきでは。
町長 事業実施は多面的観点から見合わせた。主な理由としては例年に比べ積雪量が山間部では上回っているが、本庁の平野部では平均を下回っている。灯油の消費も例年に比べ2割程度減少している。また、町の社会福祉協議会では、低所得者や80歳以上の一人暮らし世帯に灯油券を配布している。
本町の除雪車両の稼働も昨年の15%程度で、近年稀に見る暖冬のため、この度の県の事業活用を見合わせた。
田中 今後福祉灯油を町の制度として位置づけの考えは。
町長 本町の福祉・社会福祉協議会による地域福祉は県内でも最も高福祉で、会費は町民の負担で支えられている。国・県の事業をすべてやればいいという事ではなく、それ以上に町の福祉施策や地域福祉の充実を図り、福祉灯油のみではなく、全体的視野に立って考えていく。
田中 県道「余目〜加茂線」猪子から天神堂間における防雪柵更新について、冬期間地吹雪の中、歩いて通学している児童の安全確保のために、防雪柵の更新を急ぐべきでは。
建設環境課長 防雪柵の増強更新などについて、引き続き県に強く要望していく。
田中 県道「余目〜加茂線」東沼地内の押しボタン信号機設置の考えは。湯野浜に向かう県道は田田大橋から、一気に湯野浜に向かう道路幅の広い道路、スピードも出やすく交通量も多い。朝の通学時は集団登校し立哨で児童は守られているが、下校時はバラバラで帰り、危険が伴う、特に冬期間は吹雪のため見通しが悪く安全確保のために通学、下校時に児童自ら操作できる押しボタン信号機を設置すべきでは。
建設環境課長 一般道路東沼長沼余目線は道路改築完了し交通量も増え、道路横断の安全を確認するため、町道東沼2号線との交差点に信号機を設置の要望が町内会からも出されている。信号機を県公安委員会に早期設置を要望している。引き続き地域の実情を訴え要望していく。
田中 長沼温泉口バス停留所、利用者は少なくなっているが、高齢者、障害のある人の交通手段として命綱になっている。特に冬期間偏西風で吹雪くとバスを待つ事が困難になっている。雨、風、風雪を防ぐ囲いなどの設置は。
企画調整課長 現在、町内に庄内交通バス停留所は15カ所設置されている。風雨や風雪を防ぐ設備は利用者の多い5カ所に止まっている。公共交通利用促進、利用者の利便性確保から、町全体のバス停留所の利用形態や設置状況を照査し、設備が必要か判断していく。
田中 空き家問題について、柱などが腐り、隣家に倒れかかる恐れがある空き家が、放置されているが、行政としての対応は。
企画調整課長 管理不全な空き家の所有者などに状況に応じて、指導、助言及び命令、立ち入り調査、公表が出来る条例だが、施行された後もこれまで同様、町内会などと連携し所有者に対して適正管理の協力を求めるなど、相談を含め丁重に対応していく。※3月議会で「空家等の適正管理に関する条例」が全会一致で可決されました。(9月施行)